「ハロルドとモード/少年は虹をわたる」鑑賞。

両親がそれぞれ出かけるので、自分も外出して祖父母が夕食の支度に手間をかけさせないようにしろと母親に言われたので、何か面白い映画はないかなーと調べてみて、これを発見。(1:09から)

なんか聞いたことのあるタイトルだなァ……と思ったら、町山智浩氏のアメリカ映画特電で取り上げられていた作品であることに気付く。
どうも「70年代アメリカ映画伝説 〜今も語りつがれる伝説のアメリカン・ニューシネマ〜」として、リバイバル上映されているらしい。
DVDなどのソフト化もされたことがなく、今回38年ぶりに公開上映されるということで、喜び勇んで見に行く。


裕福な家庭と、過干渉なシングルマザーにスポイルされ、悪趣味なほどリアルな自殺の真似ごとを繰り返し、他人の葬儀にまぎれて参列するハロルド。
葬儀で何度か出会った老婆・モードのアナーキィな言動に翻弄されつつもともに行動してゆくうちに、ハロルドは生きることを実感してゆく……。


母親にスポイルされている時のハロルドの表情が恐ろしくも悲しく、その表情に気付かない母親に、絶望を覚える。
そして、モードと行動を共にするハロルドの顔がだんだんと表情豊かになってゆくのが対照的。


しかし、この監督、親日家なんですかね?やたらと和的なガジェットが多かった。「スキヤキ!」で自分を含めて何人か吹きだしてた。
クライマックスの疾走感からの、バンジョーの音色へのラストの余韻で、アタマがクラクラした……。サントラほしいなァ。


っていうか、DVD化しないかね…。