「マイナークラブハウスの恋わずらい」読了。
先日書店でたまたま見つけて購入した新刊。 ポプラ文庫の新刊情報とか、まったくノーチェックだわ…。
マイナークラブハウスの恋わずらい―minor club house Side-B (ポプラ文庫ピュアフル)
- 作者: 木地雅映子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/09/07
- メディア: 文庫
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子供や思春期の頃の、一長一短な無垢無知無邪気で未成熟なエピソードが、終わらない思春期な自分の憧憬と恥辱をザクザクに刺激します。
やめて! なんかもう色々とライフがゼロよ!
幼稚園のママ友のエピソードは、身近にもうすぐ幼稚園に入る甥っ子がいるから肝が冷える。
ミサキくんエピソードので泣きそうになったセリフ抜粋。
「あんたがどれだけ不幸か知らないけどねえ! それを自分の子供に丸投げした時点で、すべては自業自得なんだよ! 不幸でしたって威張れんのは、その連鎖、多少なりともてめえの世代で、てめえの体張って食いとめた人間だけだ、聞いてんのかこらあ!!」(略)「「子供はあんたのペットじゃないんだよっ! 捨てたり拾ったり、自分の都合で振りまわして、それで育つようなラクなもんじゃないんだ! ミサキくんの合意も得ないでかっさらうようなこんなマネ、もしももう一回やってみ、あんたの実家がどこのど田舎か知らないけど、必ず乗り込んで、白黒つけてやるから覚えとけ!」
「だいじょうぶだよぅ、ミサキ……。徹子おかーさんが、ちゃんと全部カタつけといてくれるよ。行きたくないなら行かなくていいし、お母さんがイヤなら、捨てちゃっていいんだよ。いなくてもヘーキだよ、全然! お母さんなんか、いなくても……こどもは、友達がいたら、生きていけるんだ、ホントだよ……」
子供にとって母親は絶対的なものだけれども、親だって人間なのだから、完璧ではいられない。
家庭という逃げられない場所で、押しつぶされそうな子供たちに、彼らの救いや、支えや、あるいは逃げ道になれるような友達がいますように……。
とかとか。