「人間小唄」読了。

今日から3日間、父親のかわりに出荷に。おかげで待ち時間で積読が消化できそう。

人間小唄 (100周年書き下ろし)

人間小唄 (100周年書き下ろし)

マーチダさんの書き下ろし長編。
ボンクラな小説家が送られてきた短歌を憶測で分析し、クソミソに貶した文章を雑誌に掲載させたことを発端に起こる異世界譚。


批評や流言流布、口コミやムーブメントの不安定性、流動性を風刺した感じなのかなーと、邪推。
送られてきた短歌への考察、作らされた6首の短歌への相反する感想。7首目の短歌単独での評価と、別の短歌との組み合わせによる評価の変化。
ラーメン屋稼業の流行り方とすたれ方、また、その移り変わり。
あk……猿本のプロデュースと、鋭敏な感覚のくだり。「人間の方向の定まらぬ欲望に正しさの墨付きをあたえたこと」について。


何かを拝読、拝聴、鑑賞、実感し、それを受け止めるには謙虚な姿勢で挑むべきとか、そういうことかしらん。違うのかしらん。箱。崎。