「アニメ化物語 副音声副読本」(上)読了。
アニメのファンブックやシナリオ集、画集は買ったことがあるが、まさかキャラコメンタリの脚本が売られるとは。そして買うとは。
- 作者: 西尾維新,渡辺明夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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と、いうか、そもそもがキャラクターコメンタリー自体がこの作品が先鞭をついて生み出した新たなファンサービスの一体系。
そもそもコメンタリに関しては、作品に思い入れのあるスタッフやキャストが最適であるのだけれども、創作者や表現者が解説や伝達にたけてるとは限らない上に
アニメに至ってはさらにコミュ力に乏しい人たちが多いので(偏見)なかなか難しいコメンタリシステムを、キャラクタが話している体で脚本を書いて喋らせるという逆転の発想。
さらに尺の紙幅に慣れてないことを自覚したうえで、収録現場で適宜カットや描き足しなどの細かい修正をアドリブで書き上げる西尾維新の瞬発力あっての完成度の高さであることは
後に体裁だけまねして小説家、脚本家、漫画家などがこのキャラコメに迂闊に手を出しては尺が余って沈黙が入ったり、慣れぬ制作体制にキャラ造形がブレたりと
多かれ少なかれやけどを負っているのを見て、再確認。
しかし、もう普通に脳内再生されるなー…。