「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」鑑賞。

たまたま時間が空いたので、鑑賞後の舞台挨拶もあると言うことで鑑賞に。

ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルで知った「サイタマノラッパー」シリーズ最新作。
1作目で夢を追い求めて上京したマイティの物語。 転落の物語。 夢追い人のダークサイドの物語。
ガス抜きのように細かな笑いを散りばめられつつも、今までのシリーズからは一線を画すアンダーグラウンド描写に栃木マジこええ。
そんな息が詰まるメインパートから、中盤でようやくIKKUとTOMが登場すると、出オチのように場内から自然と笑いとリラックスが生まれたのが印象的。
一つのきっかけから、ずるずると転落していくマイティと、愚直に夢へと歩み続け、新たな出会いにまた一歩を踏み出そうとするSHO-GUNGたちが、テレコのように描かれる。
そして、シリーズのキモである長回し。明暗の両極端の邂逅へいざなわれるワンカットによる象徴的なシーン。 耳にした曲へと茫然と歩いていくシーンから、奈落の底で呼びかけられるライムまでのシーン。
そして最後の最後。どん底も底の底。何度も何度も呼びかけて、何度も何度も近寄って、最後の最後で生まれる、魂の言葉。そして、エンディング……。


これが自主制作だって?  メジャーは何してんだよ。