「戦車のような彼女たち」読了。

かどちんの新刊。

戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers

戦車のような彼女たち Like Toy Soldiers

上遠野浩平作品はわりと能力者バトルばかりによっていって辟易していた感があったのだけれども
能力者同士の一目惚れの恋物語という、どちらのジャンルからもシンプルにツイストが加わった設定にするだけで見方ががらりと変わって面白く読めた。
能力バトルによるダイナミックなクライマックスシーンからのロマンティックな収束に甘酢センサーがビンビンに。


って言うか、もしかして今までの作品もただの能力者バトルものじゃなくて、何かのジャンルにそれを加えていたんだろうか。
ブギーポップ初期4部作ぐらいまでは青春モノ色が強くて、そこから能力者バトルモノの色が濃くなってきたので、その二つしか感知できてなかったのかしらん…。


また、上遠野作品の多数の世界観が交錯して楽しい半面、正直3割ぐらい忘れてる気がする。