「easy A(邦題:小悪魔はなぜモテる)」鑑賞。

2年ほど前に町山智浩さんが紹介していた映画を、廉価版DVDで発見して鑑賞。邦題がクソ。

 親友であるバカ女にちょっとした嘘をついたおかげで学校中にヤリマンの噂が広まった女子高生・オリーブが、
ゲイやヲタクやデブを救うために「彼らとセックスしたこと」という噂を広めることを商売にして…という話。


まず親友…って言うか、なんでこいつと友達なのかというバカ女がバカ。「桐嶋部活やめるってよ」の女子もそうだけど、どういう成り立ちで友達ができるのかよくわかんねェ。
そしてこの作品の白眉はアメリカの学校におけるキリスト教福音派の強烈さ。キリスト教フリークへの皮肉が効きまくってて最高に面白いけれど、最悪に怖い。
やだよこんな学生生活! またキリスト教フリーク女子の極端さが笑えるわ怖いわ。 宗教がどうこうって言うか、ひととの距離感が極端な…………あれ、人のこと笑えない?
リベラルっぽい両親とグリフィス先生も、けして完璧ないいオトナってわけではなく、ちょいちょいずれてたり、ダメな部分があったりするあたりが、リアリティと愛嬌があって良かった。
デブがプールでチョコバーかじってるシーンで吹きだした。どこから出したんだよ! クライマックスとラストのカタルシスと、あいつのハズしがよかったなー。 あと、曲の使い方もよかった。


もうほんとミニシアター系の映画はレンタルショップで手に取られやすくするためにキャッチーな邦題つけるって風習はもうしょうがないとして、
原題の下にサブタイトルでそういうのつけるって方向じゃダメなのかい? まァ、一発系はやり物の便乗タイトルよりはましだけどさ……。