「なんらかの事情」読了。

トヨザキ社長のプッシュで知った、翻訳家・岸本佐知子のエッセイ集、第二弾。

なんらかの事情

なんらかの事情

何故か国内の文学にはあまりないタイプの海外奇想幻想小説をメインに翻訳される(多分)岸本佐知子の、奇想幻想エッセイ集。
すこしずれた視線から、もしくはおおいにずれてる思考から、一つの言葉や、なにげない行動や、逃れられない環境や、ちょっとした癖から、
想像と、妄想と、幻想と、虚構がないまぜになり、時たまエッセイから大いに逸脱した何かが書かれるのだけれども、なんだかそれも地続きで。
一編一編が、じんわりと、ぶっすりと、なんらかの琴線にふれるのであった。


「閉会式」でぎょっとした。