「フード左翼とフード右翼」読了。

「ラーメンと愛国」程度ではパンチが足りないと思ったのか、かなりフックの強いタイトル。

一部が苛烈に反応しそうなタイトルに反して、食の嗜好から政治思想をわかりやすく解体すると同時に、政治思想を基軸として食の嗜好について考えるという、ユニークな本。
食品偽装問題の際に、食材を改善するのではなく、メニューの記載を変えることの違和感に蒙が啓ける。
生活の基盤となる「食」を巡る思考と思想の面白そうなサンプルの展開に、この本をきっかけとして何かの着想や好奇心の着火点になるのではないかなーと、楽しく読んだ。


乾いた雰囲気のビーガンで吹いた。