「まるでダメ男じゃん!」読了。

トヨザキ社長の新刊。 先日のドストエフスキー翻訳家のドキュメンタリー映画でのトークショーで購入。

長嶋有の家電や、福田理香のフード理論のように、一つの要素にスポットを当てて物語を楽しむ読書指南書。 それが「ダメ男」なあたりがトヨザキ社長らしい。
しょっぱなの「ボヴァリー夫人」のシャルルのダメ男要素に我と我が身を振り返って打ちのめされそうになりながらも、
古今東西の名作から様々な種類のダメ男を見つけ出しては厳しく、そして愛おしく紹介する。
「ダメ男」という、物語の新たな楽しみ方を教えてくれる。


若い時分に背伸びをして読んで、よくわからなかった名作も、そういう指針を持って今また読み返すと楽しめそうだなァ、と。


にんじんはトリッキーすぎると思いました。
あと私小説家がわりと多くて慄く。