「ハドソン川の奇跡」「高慢と偏見とゾンビ」「レッドタートル ある島の物語」鑑賞。

北九州ボードゲーム交流会にいけないストレスを発散するために、金曜のキャナルシティ、一日の映画の日、月曜のTジョイ博多と、映画を見まくる。

実際に起こった旅客機不時着水事故を題材にしたクリント・イーストウッド監督作品。 評判がいいうえに96分とタイトな上映時間だったので気軽に見に行く。
なんかもう好きな題材をサクッと撮って良作やん?っていうイーストウッド作品。良作やん。 いいよもう。いい映画だよ。
ウェットになりすぎない上質な構成と、筋書きを反芻してみるとめちゃ地味な展開なのに、観るとグッとくるという力量。
クライマックスの地味さったらないのに、固唾をのんでしまう。 エンドロールであっ!と思わされた。そんなことあったのか。すごいなー。


映画の日に、ビール片手に鑑賞。

名前だけはよく聞く古典「高慢と偏見」の世界に、ゾンビをぶち込んだ作品を映画化。
原作もちらっと立ち読みしたけれど、明らかに原典と同じらしい話にマッシュアップされるゾンビカルチャー要素の埋め込み方が巧妙で舌を巻いた。
そして映画もまた豪奢な原典要素にゾンビを口実に美人姉妹を筆頭とした魅せるアクションシーンにぶち上がる。エンジェルウォーズを思い出した。
よくよく考えたらゾンビがいるからってガーターベルトにサーベルを仕込み、ドレスを翻してカンフーアクションっておかしいだろ。 最高です。
映画を含めたこの作品の何が素晴らしいって、これに触れた後だと原典にも興味がわくし、原典が読みやすくなるだろうということ。
とりあえず原作読もうかなー。 そういう意味では「ボヴァリー夫人とパン屋 [DVD]」も思い出させるな。


そして微妙に気になってたこちらも鑑賞。

シルヴァン・ショメ作品や、しわ、アズールとアスマールなど、いままでもジブリが海外の劇場アニメを配給してたことはあったけれど、こちらは監督をよんでジブリ作品として制作。
ロビンソン・クルーソーよろしく、無人島に流れついたひとりの男が、奇妙な出会いを経て島の中で生き抜いていく様が寓意たっぷりに描かれる。
どの程度言っていいものか考えるのだけれども、これは異類婚姻譚なんだなと。ただ、異類婚姻譚ってどういう機能があったんだっけと。
異類婚姻譚に限らず、この作品の中には多くの寓意が含まれていて、パンフレットの池澤夏樹の解説だけでも、島に受け入れるための産まれなおしがあったり
通過儀礼が描かれていたりと、言われてみればなるほどと納得することが多々見受けられたので、いろんな人の感想や解釈が見たくなったし
おりにつれ思い返し、いつか新しい気づきが得られるんじゃないか。と、思える作品だった。
あとカニが可愛い。 子犬がじゃれてる感じでカニが可愛かった。


今週は全然本読めてない。 行きつけの書店に頼んでる本がたまってるから、消化していかないとなー。