ファッキン雨。

先週書いた第百回北九州ボードゲーム交流会と、その前日の前乗り泊まり込み。 予想通り日曜に稲刈りすることになっていけませんでした。
一応17時に終わったので、顔出しに行くぐらいはできるかな……とは思ったけれど、まァ疲れてたし、ヤケ酒飲みながらDVDを見ることにしました。
でも翌日のTwitterでの盛況っぷりに枕を涙で濡らし、ホゾを噛みましたとさ。


そんなこんなで、やけくそのように映画を見に行きました。 どんな?

「トルク」「ミスト」鑑賞。

ヤケ酒をしながら観た映画がこれ。

トルク [DVD]

トルク [DVD]

タマフル映画駄話シリーズの高橋ヨシキの「MV出身監督特集」にて紹介されていた作品。
ヨシキさん曰く「バイク版『バカ』ワイルドスピードワイルドスピードの時点であれなのに、さらに馬鹿なのかと聞かれて
「これに比べればワイルドスピードなんて『遠すぎた橋』みたいなもんですよ」という距離感。
……すみません。知ったかぶりしました。「遠すぎた橋」見たことないです。
それはともかく、MV出身監督特有の「シズル感」たっぷりの映像演出でガンガンぶち込まれるバイク!チャンネー!ビール!バイク!チャンネー!ペプシ!!マウンテンデュー!!
缶ビールがんがん空けながら5.1chサラウンドの音量を上げまくって鑑賞しました。 これ爆音上映で見たい。 めっちゃ盛り上がる。
ちなみに監督のジョセフ・カーンの代表的MV、ビヨンセのトキシックは自分でも知ってるぐらいのメジャータイトル。

まァ、映画も大体こんな感じです。


ずっとネタバレを気にしてた映画もAmazonついでに注文して購入。鑑賞。

ミスト DVD

ミスト DVD

初期タマフルからちょいちょい話題に上っては、ネタバレに配慮して口ごもられていたためいつか見よう見ようと思っていました。
あまりにも情報を閉ざしていたために覚えていたのは「霧が襲ってくる」程度の情報。 これだとシャマランの「ハプニング」みたいだな……。
まさかモンスターパニックで籠城サスペンスだとは知らなかった。 とはいえ「衝撃のラスト」とかちょいちょい覚えていたため、実際に見終わってみると
ちょっと肩透かしというか。 ああ、そういう話なのか。と。 あまりにも身構えてしまって感情移入しそこねました。
たまにこういうことやってしまうから、やっぱ映画は早く見るに限るな……。 とはいえ、面白い映画ではありました。
宗教キチガイに扇動される下りとかホント嫌で、よくできてたなー。

「ハドソン川の奇跡」「高慢と偏見とゾンビ」「レッドタートル ある島の物語」鑑賞。

北九州ボードゲーム交流会にいけないストレスを発散するために、金曜のキャナルシティ、一日の映画の日、月曜のTジョイ博多と、映画を見まくる。

実際に起こった旅客機不時着水事故を題材にしたクリント・イーストウッド監督作品。 評判がいいうえに96分とタイトな上映時間だったので気軽に見に行く。
なんかもう好きな題材をサクッと撮って良作やん?っていうイーストウッド作品。良作やん。 いいよもう。いい映画だよ。
ウェットになりすぎない上質な構成と、筋書きを反芻してみるとめちゃ地味な展開なのに、観るとグッとくるという力量。
クライマックスの地味さったらないのに、固唾をのんでしまう。 エンドロールであっ!と思わされた。そんなことあったのか。すごいなー。


映画の日に、ビール片手に鑑賞。

名前だけはよく聞く古典「高慢と偏見」の世界に、ゾンビをぶち込んだ作品を映画化。
原作もちらっと立ち読みしたけれど、明らかに原典と同じらしい話にマッシュアップされるゾンビカルチャー要素の埋め込み方が巧妙で舌を巻いた。
そして映画もまた豪奢な原典要素にゾンビを口実に美人姉妹を筆頭とした魅せるアクションシーンにぶち上がる。エンジェルウォーズを思い出した。
よくよく考えたらゾンビがいるからってガーターベルトにサーベルを仕込み、ドレスを翻してカンフーアクションっておかしいだろ。 最高です。
映画を含めたこの作品の何が素晴らしいって、これに触れた後だと原典にも興味がわくし、原典が読みやすくなるだろうということ。
とりあえず原作読もうかなー。 そういう意味では「ボヴァリー夫人とパン屋 [DVD]」も思い出させるな。


そして微妙に気になってたこちらも鑑賞。

シルヴァン・ショメ作品や、しわ、アズールとアスマールなど、いままでもジブリが海外の劇場アニメを配給してたことはあったけれど、こちらは監督をよんでジブリ作品として制作。
ロビンソン・クルーソーよろしく、無人島に流れついたひとりの男が、奇妙な出会いを経て島の中で生き抜いていく様が寓意たっぷりに描かれる。
どの程度言っていいものか考えるのだけれども、これは異類婚姻譚なんだなと。ただ、異類婚姻譚ってどういう機能があったんだっけと。
異類婚姻譚に限らず、この作品の中には多くの寓意が含まれていて、パンフレットの池澤夏樹の解説だけでも、島に受け入れるための産まれなおしがあったり
通過儀礼が描かれていたりと、言われてみればなるほどと納得することが多々見受けられたので、いろんな人の感想や解釈が見たくなったし
おりにつれ思い返し、いつか新しい気づきが得られるんじゃないか。と、思える作品だった。
あとカニが可愛い。 子犬がじゃれてる感じでカニが可愛かった。


今週は全然本読めてない。 行きつけの書店に頼んでる本がたまってるから、消化していかないとなー。