「ホテル・ルワンダ」観賞。

姉貴がレンタルで借りたDVDを貸してもらう。ツタヤで半額だったので借りてきたらしい。観たかったのでありがたく借りる。

植民地時代の人種分別政策の痕跡が強く残るアフリカ中部・ルワンダにて、実際に起こったツチ族フツ族の民族紛争を描く作品。
植民地時代に被支配階級だったフツ族は革命により体制の転覆を行うが、過激派となり殺戮による民族浄化へと駆り立てられてゆく。
主人公はポール・ルセサバギナ。高級ホテルの支配人である彼は、フツ族ではあるが、妻はツチ族
紛争が始まり、民族の差異なく難民を受け入れるが、諸外国の無関心などにより、アメリカ軍や、国連などの保護すら引き上げられ、事態は悪化していく…。


もうね、ほんと考えるよね。こういう実際にあった虐殺を見せ付けられるとね。
諸悪の根源は植民地による人種分別政策だというのが、こちらでの被差別部落とまったく同じで、けして他人事ではない。
何で紛争が起こるのか。何で虐殺が起こるのか。何でそういうことができるのか。
過激派達が「あいつらは臭いゴキブリだ」と、言いながら虐殺を行うのだけれども、見た目じゃまったく区別が付かないの。
当たり前だよ、もともと違いなんてないんだから。 でも「あいつらは人間じゃない」と認識して、それが固定されるともう、歯止めなんて利かない。
直接的な攻撃だけじゃない。 中盤で、国連や海外の軍隊がルワンダ内戦を見切って軍を引き上げる理由だって「救う価値のない黒人だから」と言う認識でだ。
おまえらちょっと現場来いよ。そいつらの目の前で言ってみろよ。どっから何をみたらそんな結論になるんだよ。


いやー、もう、すごい映画でしたわ。泣いた泣いた。