「フロスト×ニクソン」観賞。

今日のお買い物は15時からとの通達があったので、だったら朝一で映画でも見に行くかと「フロスト×ニクソン」を観に天神へ。


この映画を知るまでウォーターゲート事件ニクソン大統領もまったく知らない状態だったんですが
町山智浩氏のコラムやラジオなどで基礎知識をもって観ることができたので、すんなり楽しめた。映画評論家ってのはこういうためにいるのだなァ。


自らの行動により大統領という職を辞し、ほとんどのアメリカ国民から忌み嫌われることとなった反英雄ともいうべきニクソン大統領。
そして彼への注目度に目をつけ、一世一代のインタビューを計画する、コメディアン出身のセレブ司会者、デビット・フロスト。
互いにそれぞれの思惑と、ギリギリの状況に起死回生をかけて、インタビューによる決闘が始まる。
初っ端からニクソンの話術に翻弄され、訊きたい事も訊けずにただただ時間を浪費し、瀬戸際まで追い詰められるフロスト。
そして、残すは最終日となり、絶望に暮れる夜。フロストの元に一本の電話がかかる…。


真実とはシンプルにはできていない。だが、広く伝わるのは単純化されたものだけだ。
一元的な物の見方では何一つ見えてこないことを、忘れてはいけない。


クライマックスのニクソンの表情がグッとくる。ああ、これは映画にしかできない演出だわ。


あと、スラムドッグミリオネアとミルクを見に行きたいなー。