「アーティスト」鑑賞。

ヒューゴとアカデミーを競い合った映画についての映画。鑑賞。

モノクロ映画ぐらいは見たことはあるけれども、サイレント映画はほぼ初めて観たなァ。なんかでチャップリンみたぐらい。
今、サイレント映画を撮るのなら、きっとやるであろう演出がしっかり、効果的に入っててぐっときた。コップのくだりね。


映画における時代の転換期に栄光と衰退に分岐し、惹かれあう二人の物語。 階段のロングショットが象徴的すぎて切ない。
トーキー映画の「しゃべる」事と、意思の疎通のための「話す」事もかけてあるのかな…と、嫁さんとのエピソードで。
しかし三猿って世界的にあるものなんだな……。あれも何かしら象徴してる気がするけど、まだ考えてない。


主演のジャン・デュジャルダン(発音もタイピングもめんどくせえなこいつ…)の伊達男っぷりがイカス。
特にサイレント映画特有のアクションの大きさがまったく鼻につかないどころか、伊達っぷりを際立たせてる。表情一つとってもチャーミングなオッサンである。
反面、ペピーに吉本の女芸人感を覚えてしまうのはなんでなんだろうか……。 自分の感性の問題か。


ヒューゴーとともに、過去の映画を発掘したくなるいい映画だった。