「サカサマのパテマ」鑑賞。

イヴの時間」の監督のオリジナル劇場作品ということで鑑賞。

ちょうど同時期に何故か酷似した設定の洋画があったりしたんだけれども、まァ、そう言うこともあるよね。


主人公とヒロインというよりは、ダブル主人公なのだけれども、パテマが超可愛くてたまらない。
って言うか、落ちないためにしがみつかなきゃならないという状況が、明に暗にセクシャルでぞくぞくする。 あの時の男の子のように。あの時の悪者のように。
重力が反転している二人の、ふたつの世界の交差が巻き起こす重力差≒重量差による、世界と視点と落下/浮遊のギミックを成り立たせる細やかな設定と描写が見てて気持ちいい。
このキャラとこのキャラじゃァ、どっちが重いのか。このキャラは今これをつけているからこちらの方が重いんだ。と、言うことがきっちり描かれている。 あの液体砂時計は気付かなかったけれど……。
物語は王道中の王道のボーイ・ミーツ・ガールもので、設定のギミックと相まっておもしろい! 感覚的にカリオストロの城を思い出した。 ほら、あいつロリコンっぽいし。
あと、重力反転によるポセイドン・アドベンチャーのような立ち位置が、まるでテレビゲームをプレイしているようだなァ……手をつなぐのもあいまってICOのよう……。
と思ったら、本当にICOの音楽を手掛けたかたが関わっていて納得。 ああ、あのボーカル曲!!


悪役の言動に「地球最後の男」のような展開になるんじゃないかなァ……と思っていました。 どちらかというとマクロスFみたいだったけれど。
このボリュームでこの満足感は最適かなー。