「別冊 図書館戦争 Ⅰ」読了。

さて、本編も消化したので、いよいよ別冊と相成りました。

別冊 図書館戦争〈1〉

別冊 図書館戦争〈1〉

堂上教官の恥ずかしいセリフに付箋を張ってたら凄いことになりました。
「お前、今めちゃくちゃかわいい」って、一番かわいいのはおまえだー!!!


ああ、恥ずかしい。


あと、郁を泣かせてしまったトコロを堂上に見られた手塚のテンパり具合も可愛かった。


木島ジンの、「一切の差別用語を用いずに、不快な差別表現、反社会的表現を書く」ってのは、図書館戦争シリーズを読んでて自分も考えた。
誰かやらないかなー。図書館戦争とのコラボでもいいから。まァ、本人が書いてもいいのだけれど、柄じゃないだろうし。
印象に残った、その木島ジンのインタビュー記事抜粋。

そもそも、今では差別用語とされている視覚障害や身体障害を表現する古語ですが、それも言葉の生まれた過程を知って非難している人がどれだけ折られるか僕には疑問です。もともとそうした言葉は、目の見えない方や手足がない方々を「目の見えない人」「手のない人」「足のない人」と直裁に呼ばわることを非礼と思った昔の人が婉曲な区別のために考え出して使っていたものです。それを差別的な意図で使うかどうかはあくまで言葉を使う側の問題です。これは僕の個人的意見ですが、日本人の非常に悪い癖として「臭いものに蓋」でそれを「ないこと」「なかったこと」にしてしまう。大前提として、差別はあるんです。それは言葉尻だけをごまかして何とかなることではありません。

「差別」は言葉の中にあるのではなく、発言者の中にある。
「床屋」エピソードでも思いましたが、これって差別用語なの?と首をかしげる単語は結構ありますよね。「百姓」ってそうなんですね。
狂い咲きサンダーロード」でも「百姓どもが!田んぼの真ん中で耕耘機乗ってろボケが!」って罵倒がありましたが、特に傷つきはしませんでしたよ。
「この言葉は差別用語だ!」とあげつらう人は、そいつ自身に差別意識があるのだと思う。


さて、あと一冊かー。